商品開発

飲食業界で働く商品開発スタッフの仕事内容、必要なスキル、活かせる経験 、身に付くこと、平均給与、求人募集の未経験採用などについて紹介します。

飲食店商品開発スタッフの仕事内容

飲食業界における商品開発とは、飲食店本部の開発室などで現在あるメニューや料理を改良したり、新しい料理〈レシピ)を開発することなどが主な仕事です。他の飲食店とは一味違った、お客様に喜んでもらえる料理やメニューを作って売上アップを図ることを目的とし、会社の運営にも関係してくる重要な仕事です。

新しい料理を開発する時には、まず料理のコンセプトについて企画し、コンセプトに沿って材料選びやレシピを考えます。その後、試作、試食、改良を続けて最良の料理を作りあげるわけですが、材料の分量や素材の質などによって、味だけでなく食感も大きくかわってきてしまいます。そのため食材を選ぶための市場調査をしたり品質を分析したりすることも必要となります。

魅力的に見えるようなメニューのレイアウトの考案も商品開発担当者の仕事です。メニューや自社のHPに載せるための料理の写真撮影を行ったりすることもあります。

商品開発の仕事の流れは、まず最近の動向、市場の様子、お客様のニーズについての情報をアンケートなどを利用して収集します。収集したデータを分析し、マーケティング部門、営業部門と協力・連携して新しいメニューや料理のコンセプトを決めて試作品を作ります。

試作品は社内や外部のモニターに試食をしてもらって改善を繰り返します。もしコンセプトを変えた方が良いとなった場合には見直しをします。メニューや料理が決まったら価格を決め、宣伝広告やクーポンの配布なども企画します。

商品開発は自分の考案した料理に対するお客様の反応をすぐに実感できる、とてもやりがいのある仕事で、調理師や栄養士の資格を持っていたり、料理好きな人には最適な仕事といえるでしょう。

必要なスキル

飲食店の商品開発に必要なスキルとしてまず栄養学農学、生化学など食品に関する専門知識があるとよいでしょう。実際に専門学校や大学などで専門知識を学んできた人を求めている企業も多く、学んでおくと就職する時に有利になります。転職の場合には、前職で商品開発の実務経験が求められることもあるようです。絶対に必要な資格はないものの、持っていると優遇される資格には栄養士、管理栄養士があります。その他にも野菜ソムリエやフードコーディネーターなど食品に関する資格を取得しておくのがおすすめです。これらの資格があると絶対に就職ができるわけではありませんが、食品の商品開発を行う上で役に立つスキルといえます。

業務ではレシピの考案業務や試作業務があるため、手際よく料理ができるスキルも役に立ちます。調理師免許があっても良いかもしれません。なにより、飲食業界の商品開発をしている人は食べたり料理を作ったりするのが好きな人がほとんどです。食べるのが好きだから美味しいものを食べてもらいたいという気持ちがわき、良い商品を開発することができるのでしょう。

また、商品開発をする上で情報収集や発想力も重要なスキルと言えるでしょう。新しい商品やアイディアを売るには、市場や社会全体のニーズを知り、受け入れられる商品を生み出すことが必要です。日頃から流行などにアンテナを張り、さまざまな情報をインプットしましょう。その他にも多くの人と連携するためのコミュニケーション能力や、学んだ情報やアイディアなどをアウトプットする力など、幅広いスキルが求められる仕事です。

活かせる経験

最近ではクックパッドやSNSで、日頃から料理を発信している方も多いのではないでしょうか?オリジナルのレシピを提供するという点では、まさに商品開発の実践といえます。実際に商品開発を行う上でも普段から料理や食べ物に興味を持つことは大切で、日常生活での学びは大きな経験値としてプラスになるでしょう。さらに前職で実際に商品開発の仕事をしていた場合は、その経験を活かしてさらなる活躍やレベルアップができます。一方で商品開発の仕事は一人でできるわけではなく、様々な部署の人と関わりをもって連携して仕事を進めていくものです。接客業や営業など、人と関わる仕事をしてきた経験も役に立つでしょう。

また、他業種の商品開発をしていた場合でも基本的な業務は同じであるため、十分に力を発揮できます。飲食業の商品開発を経験していなかった場合でも、役に立たないなんてことはありません。様々な経験を活かして新たな商品を生み出すことが可能な仕事です。就職するのに特に必要な資格はありませんが、栄養士、管理栄養士などの資格があれば、栄養の知識を活かした商品開発ができます。

身に付くこと、
キャリアステップ

飲食業界だけでなく、その他の業界でも商品開発の仕事のやりがいは、今まで存在しなかったものを創り出して世の中に出すということです。料理の味だけでなく品質、栄養、健康などについても考えなければなりません。

自分の持っている栄養学、農学、食品学などの知識を基に試行錯誤しながら開発をしていきますが、その間に自分の知らなかった知識や技術も吸収することができます。またお客様の要望や世の中のニーズに対し、常時アンテナを張っていなければならないので情報収集能力がアップし、多くの人と話し合いをしながら改良を重ねていくことで精神的にも成長することができます。

商品開発の仕事につくには、飲食店の店長やエリアマネージャーを経てからなる人が多いです。商品開発の仕事で会社に貢献をし続け、やがて商品開発部の部長、事業部長となり、取締役、社長とキャリアアップする人もいます。

平均給与

飲食業界で商品開発をしている人の平均年収は、20代で340万円、30代で420万円となっています。医薬品や化粧品業界の商品開発と比べると多少低くなりますが、全体的に見ると良いほうと言えます。年齢が上がるにつれて収入はアップするようですが、中には大手の飲食チェーンで20代のうちに年収700万円を超える場合も。商品開発の給与は評価によって決まるところが多いので、努力をしてスキルアップすれば年収アップが期待できます。また飲食経験がある場合や、店長を経て本部スタッフとして勤務するようになると給料が高くなるようです。地方に比べると、都内のほうが高い給与で募集している傾向があります。

参考サイト

未経験の採用

飲食業界での商品開発には経験や総合的な知識が必要となるので、飲食業界での経験者が求められることが多いですが、料理が好きなら未経験でも開発サポートやアシスタントとして採用し経験を積んで開発スタッフになれるというところもあります。

飲食経験者で商品開発が未経験である場合には、社内で研修を行う企業もあるようです。

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当仕事経験者からの口コミ

嬉しそうな笑顔がやりがい/50代 男性
飲食業である私たちの仕事の魅力は、何といっても消費者が目の前にいることです。良いもの作り、良いサービスを提供すれば笑顔を見ることができ、それが励みになってまた頑張ろうという気持ちになれます。また、言葉は交わさなくてもリピートして注文してくれて常連になってくれたり、差し入れでお菓子を頂いたりする時に、この仕事をしていて良かったと実感。時には失敗もありますが、ちゃんと理解してくれるお客様がいるのでやりがいをもって続けられます。
イメージと違うけれど達成感のある仕事/年齢性別不明
実際に働いてみて、仕事をする前に抱いていたイメージとは異なりました。現実では0からイメージした料理を作って提案するのではなく、ある程度の課題や方針は企画部が担当し、それに従ってメニュー開発をします。どちらかというと開発というよりは、実際に作って実験するような感じです。この仕事のやりがいは、自分が考案した商品がメニューとして販売されたときです。全国チェーン展開している会社だと、全国で販売されるのでより一層やりがいを感じます。たまにSNSで喜びの声を見かけると、大きな喜びと達成感があるのがこの仕事の魅力です。
人気No1メニューを超えた商品を作りたい/ 年齢性別不明
現在のメニューを開発する部署で働いて3年が経ち、1年間に約1000種類以上のメニューを考案。どの店舗で注文しても同じ味、同じ品質で食べて頂けるように工夫し、いつ頼んでも美味しく頂いてもらえるように心がけて作っています。また商品を作るだけではなく、すでに存在している商品の品質を保つのも仕事の1つ。ハンバーグの大きさも1ミリでもズレたら焼き上がりが変わります。何よりうれしいのはお客様に「おいしかった」と言われるときですね。
開発は大変ですが売り上げが良ければ評価につながる/年齢性別不明
メニュー開発部に所属していますが、配属される前と後でイメージが大きく変わりました。それまでは単純に毎日新しいメニューを開発しては試食するというイメージを持っていたのです。実際は同じ料理の調味料を変えたり火加減を変えたりと地道な作業が多くあります。3ヶ月間同じ料理を20~30食ほど食べ比べたこともありました。原価予算も考えたうえで開発する必要があるので、費用も気にかけなければなりません。しかしそれだけ苦労して出来上がったメニューの売上が良ければ努力が評価されます。
悩みながらも商品が完成したときの達成感が最高/20代 女性
新入社員として入社し、現場経験を積んだのちに商品開発部に異動しました。仕事のやりがいは、自分が携わった商品を何人ものお客様に召し上がっていただけることに尽きるでしょう。開発時は店舗で働いていた時代のお客様を思い浮かべて、「この完成度で本当に良いのだろうか」と自分に問いかけ続けています。理想とする商品イメージにうまくたどり着けないと毎日悩み続けますが、それを乗り越えて商品が出来上がった時の達成感は何にも代えられません。
商品開発以外の業務も多い/30代 男性
私が勤める会社は、商品開発だけではない仕事も多くあります。自社が入るビルに商品開発部と関連会社が一緒に入ってからそのような流れになりました。現在はオープンな職場を目指して、壁も柱もない風通しの良いオフィスで仕事をしています。商品開発部だけが商品を開発するのではなく、社員全員で開発する体制が整えられたのです。会社に設置されたキッチンでは一般の方が参加できるイベントも開催されるようになりました。イベントを通して自社を知ってもらう、または自社が持つ店舗をもっと好きになってもらえるような場所になっています。
開発した商品の生産に立ち会うことがある/年齢性別不明
大学を卒業してからずっと食品開発をしています。開発部は商品の開発だけをしているわけではありません。新製品として工場で生産される段階にも立ち会います。営業に同行することもありました。商品の強みを理解しているのは開発した側である私たちなので、営業さんのサポートに入る感じです。営業職を技術的な立場からサポートするあたりの考えかたは他者の食品開発部よりも柔軟ではないかと思います。あえていうなら「技術営業」という言葉が似あう立場ではないでしょうか。
個性を打ち出した商品開発ができた/20代 女性
カフェ事業を経営している企業の社員として、店舗で勤務していた時期があります。もともとカフェの常連で、個性あるお店作りをしていた企業に興味を持っていたのがきっかけです。商品開発は店舗で働きながら同時に行っていました。経営している企業は同じでも店舗によって全く違うお店作り、商品開発を担当できて良い経験ができたと思っています。
常に商品開発をするので引き出しが増える/年齢不明 男性
ライバル店舗にはない商品の開発に力を入れていました。どんな料理を作るべきか常に頭を動かし続ける毎日を送るため、アイデアの引き出しはとても広がったと思います。目の前の商品開発だけでなく、これからどんな商品を開発していきたいかという話もできました。アドバイスも的確だったので、明確なプランディングができて感謝しています。
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