飲食業での人間関係は難しい?
飲食業で働く際に、良好な人間関係を築く方法や事前に気をつけたいことなどを紹介しています。
飲食店で人間関係が悪くなるケースって?
どんな仕事にも人間関係は付きものですが、中でも飲食業は、人との関係に悩まされる人が多くいるようです。店舗スタッフにはアルバイトが多く、本社の上司、お客様とも上手く関係を築いていかなければなりません。
実際に飲食業で働く人たちは、以下のような悩みが多いようです。
スタッフが言うことを聞いてくれない
昇級や異動などで晴れて店長に就任しても、それ以前から在籍するスタッフからすれば「この人誰?」という状況に‥。信頼関係が築かれるまでは、なかなか言うことを聞いてくれないかもしれません。
料理長と気が合わない
レストランや料亭、少し敷居の高いチェーン店の居酒屋などでは、アルバイトではなくプロの料理人を雇っています。中でもトップの料理長は、お店の営業の鍵を握っているようなものなので、店長より強い権限を持つケースも。売り上げ重視の店長と職人気質の料理長では、考えがぶつかることもあるかもしれません。
お客様とのトラブル
とくにお酒を扱っているお店では、お客様から不条理なクレームを受けることや、スタッフへのセクハラ問題が起きることもあります。お客様とのトラブルは、飲食店ならではの人間関係の悩みといえそうですね。
上司と上手くいかない
大手チェーン店などでは、店舗以外に本社にも社員が在籍し、定期的に店舗の売り上げや運営状況をチェックして回ります。どうしても本社は売上最優先のため、厳しい意見を言われることも。また、同じ会社でも他の店舗はライバルなので、店長同士の関係が悪いケースもあるようです。
飲食業では、周りとの人間関係がとても重要
スタッフ同士の関係が悪いと、お店全体にその雰囲気が伝わり、運営がスムーズに回らなくなります。結果的に客足にも影響が出てきます。ギスギスした雰囲気のお店より、スタッフが笑顔で迎えてくれるお店の方が、断然「また行きたい」と感じるものですよね。愛されるお店にするためにも、飲食店では協調性を持った人付き合いがとても重要なのです。
「上司」「スタッフ」「お客様」と良好な人間関係を築くには
店舗のスタッフや上司、お客様と良好な人間関係を築くためには、まずは自分から積極的に動くことが大切です。相手がお客さんであれ上司であれ、最初は笑顔で挨拶することを心がけましょう。それだけで相手には良い印象を与え、自分自身の性格もオープンになっていくでしょう。
上司と上手に付き合うには
入社したての頃に仕事を教わるのは上司です。上司に対して、素直でいることが上手く付き合っていくコツの一つ。わからないことはすぐにその場で聞く。店舗に入ってからも、困ったことを相談するようにすると、可愛がられる部下になれるでしょう。
飲食業は、店長職の上にもさまざまなキャリアステップがあります。将来のためにも、なるべく上司とは上手く付き合っておくことがおすすめです。
お店のスタッフと円滑にコミュニケーションを取るには
いざ店舗に所属してからは、お店のスタッフとのコミュニケーションは欠かせません。しかるべき時に的確に指示を出し、時には雑談をし、ある時は家庭の相談に乗り…スタッフと良いチームワークを組めれば、必然的にお店も良くなっていきます。
飲食店は学生のアルバイトが多いので、年代にあった話題を探しておくのも良いかもしれませんね。
お客様に愛されるお店になるには
基本的な礼儀や笑顔はもちろんのこと、飲食店では店長のキャラクター魅力の一つになります。例えば、チェーン店の居酒屋であっても、店長のファンだからと通っている常連のお客様も多く見受けられます。
お店のコンセプトにもよりますが、マニュアル通りではない、お客様を楽しませる接客も考えてみましょう。
人間関係で困った時は、いつでも会社に相談しよう!
初めて店舗の店長を任された際は、人間関係から業務内容まで悩みは尽きないでしょう。また、あまりにスタッフ間の関係が悪化してしまった時は、いつでも相談できる「場所」があると安心ですね。
例えば、大手飲食企業のオーイズミフーズでは、人事部門とは別に「社員相談室」を設置しており、仕事のありとあらゆる悩みについて、いつでも相談に乗ってもらえます。
職場で良い人たちに恵まれるかどうかは、入社してみないとわからないもの。人付き合いが心配な方は、こういったサポートが整っている企業を選ぶと良いでしょう。

人事部 部長補佐
松本 崇
当社の経営者は、従業員には自分のアイディアを活かして仕事してもらいたいと考えており、会社全体として「意見の言いやすい風土」があります。エリアマネージャーに昇格するためには、「自店の従業員を巻き込んだチーム作りをして業績を上げること」が条件の一つになっており、チーム内でのコミュニケーションがしっかりとれる人材が管理職になっています。そのため、店舗社員とエリアマネージャーの関係性は非常によく、相談を持ちかけた際も親身になって話を聞き、必要なアドバイスや社内調整を行ってくれています。信頼できる上司のもとで自由に意見を言えるストレスの少ない環境で働くことができるかと思います。