採用されやすい履歴書の書き方
飲食業へ就職活動する際の履歴書の基本的な書き方や、間違えやすいポイント、面接官(社員)に好印象を与えるコツなどをまとめました。
知っておきたい履歴書の基本の書き方
晴れて希望のお店に就職するための第一段階として、履歴書の書き方も重要になってきます。履歴書は、実際に面接を受ける前に、自分の印象を高めることのできるアイテムでもあります。履歴書の基本の書き方から、飲食店で好印象を与えるためのポイントを見ていきましょう。
履歴書はパソコンと手書き、どちらが良い?
手書きでオススメメニューなどを書いている飲食店では、より重宝されるかもしれません。結論からいうと、履歴書はパソコンと手書きのどちらでも問題ありません。字がキレイな人であれば、手書きだときちんとした人という良い印象を与えられます。一方、パソコンで履歴書を作った場合も、とくに問題はなく、PCのスキルがあることをアピールできるでしょう。
ここに注意!履歴書で間違えやすいポイント
自分をいかにアピールするかも、履歴書を書く重要なポイントのひとつ。しかし、そもそもの書き方や表記のルールを間違えてしまうと、相手の印象を下げることにもなり兼ねません。特に多くの人が間違いやすい箇所を解説します。
1.日付
履歴書の日付欄に書くのは、記入した日ではなく、履歴書を提出する日になります。面接時に履歴書を持ってくるよう言われたら面接当日の日付を、郵送の際は投函した日を書き込みます。また、学歴等を書く際は、卒業年月日を間違えないようにして、和暦(平成○年)か、西暦か(20xx年)表記も統一しましょう。
2.学校名、社名、住所は略さない
履歴書は、全て正式名称で記入するようにします。略称を使ってしまっていると、読み手の印象として、手を抜いているように感じられるケースがあります。
- 都立△高校→東京都立△高等学校
- (株)〇〇会社→株式会社〇〇会社
- 六本木1-2-3→六本木1丁目2番地3号
3.資格&免許
資格や免許の欄も同様に、略さず、正式名称を記入します。
- 普通自動車免許→普通自動車第一種運転免許
- TOEIC→TOEIC公開テスト
- 英検→実用英語技能検定 など
4.志望動機
志望動機の欄では、相手の会社に対して「貴社」という尊敬語を使います。ただし、貴社を使うのは会社経営の場合のみ。個人経営の飲食店では「貴店」になるので、注意しましょう。
好印象を与える!履歴書の自己PR欄の書き方
履歴書で最も重要なのは、本番の面接前に好印象を与えられるように自己PR欄を書くことです。履歴書の型によっては、志望動機だけだったり、志望動機と自己PR欄に分かれているものがあります。志望動機だけの履歴書の場合は、自身の経験やスキルも盛り込んでアピールしましょう。
安定性や将来性を強調した志望動機
志望動機というと、自身の夢、貴社の気に入った点、学びたいスキルなどを書くことが多いですが、飲食業の安定性や将来性を強調するのも、採用担当者には喜ばれます。家族を養うために、安定した職に就くのはとても重要なこと。とくに飲食業は、需要が高く、将来的にも幅広い可能性を持つ業種です。正社員として責任を持って働いていきたいという決意を強調しましょう。
どんな内容であれ、自己PRや志望動機を書く際は、「お客様」が主体であることも大切です。面接官は、お客様をどうやって満足させるのか、そのために尽くせる人間であるかを常に見ているものです。
自己PRでは具体的なスキルや改善策を提案
自己PRとして最も有利に働くのは、希望の飲食会社でのアルバイト経験ですが、飲食の経験がない人は、サークル活動などの対人スキルをアピールするのも良いでしょう。その際に重要なことが、自身の経験やスキルをどうやって活かすか、具体的な提案をすること。「新しいメニューを考案して客層を広げたい」「メニューのレイアウトをより見やすく変えてリピーターを増やしたい」など、さらりと改善策まで提案できれば、面接官からの好感度はかなり上がります。
どんなスキルが求められているかわからない時は、「お客様を満足させること」を第一に考えると、自ずとできることが見えてくるでしょう。
人事部 部長補佐
松本 崇
履歴書を手書きで作成するか、パソコンで作成するかのこだわりはありませんが、現状はパソコンで応募される方が多いようです。しかしオススメメニューのポップを店舗で作成することがあるため、字が綺麗な方は手書きだとアピールポイントになるでしょう。
また、伝えたいポイントを分かりやすく書いている方は、仕事上でも表現力が豊かであることを伝えられて好印象でしょう。逆に分かりづらかったり情報が不足していたりすると、入社の意思が強くない方だと感じられてしまいます。自己PRは「強み」や「今までの成果」を分かりやすく記載し、飲食業に携わった経験があれば積極的に書きましょう。