飲食業では体力が続かない

お客さんから次々と押し寄せる注文を前に、重たいお皿や飲み物、食材、調理器具などを持ちながら、閉店まで立ちっぱなしで仕事をする飲食店のスタッフ。誰の目から見ても、飲食業界の仕事は体力勝負です。ここでは、飲食業界と体力との関係について考察してみました。

飲食店スタッフには体力が必要?~ある大手飲食店社員の働き方~

飲食店のスタッフを務めるには、体力があることが大前提です。ある大手飲食店の元・社員は、当時のご自身の働き方について次のように告白しています。

大手飲食店の元・社員からの告白

17:00のオープンに向けて、遅くとも16:00には出勤します。そのまま閉店する深夜3:00まで立ち仕事。金曜日と土曜日は朝5:00まで働きます。

そのまま帰宅できれば問題ないのですが、実際には、その後に事務仕事が入ったり、本部でのミーティングや研修が入ったりなどするため、すぐに帰れる日はほとんどありません。平均的な帰宅時間は13:00くらいだったと思います。

店舗は夜に稼働している一方で、本部は昼に稼働しているため、このタイムラグを埋めるのは現場の人間。30時間連続で勤務したこともあります。

それでも入社当初は気合いを入れて頑張っていたのですが、やがて体力が続かなくなり退職。体力だけを武器にした弱肉強食の世界、といった感じの会社でしたね。

現在では、当時のことを「貴重な経験だった」と前向きにとらえ、地方にある中小の飲食店に勤めながら穏やかに暮らしています。

これは、大手飲食店で店長まで務めた方からの告白です。

近年、ブラック企業という言葉が一般的に知られるようになり、このような会社はだいぶ少なくなったと言われています。しかしながら飲食業界の中には、まだまだ従業員にこのような働き方を強いているとこともあるようです。

どんな飲食店でも体力は不可欠

どんな飲食店であれ、大なり小なり、体力を必要とすることは間違いありません。ホール担当とキッチン担当の仕事風景の例を挙げてみましょう

ホール担当

勤務中、何度もホールとキッチンを移動します。お客さんから声をかけられれば、速やかに席に向かわなければなりません。お店の構造によっては、階段を上り下りしながら移動する必要もあるでしょう。手ぶらで移動することは少なく、通常は重い料理や飲み物、お皿などを持って移動します。

これらすべての作業を、小走りで何時間も続けるのがホール担当の仕事。仕事ではなくスポーツと割り切る人がいるほど、ホール担当は体力のいる仕事と言われています。

キッチン担当

狭いキッチンの中に、次々と押し寄せる注文の嵐。熱風の中、重たいフライパンや鍋を持ちながら、黙々と調理を続けるのがキッチン担当です。調理が遅れるとクレームになりますが、とは言え、慌てて調理を失敗するわけにはいきません。精神的にも緊張した状態が続くことでしょう。

ホールと同様に、キッチン担当も立ちっぱなしの仕事。精神的な緊張も手伝って、仕事が終わるとグッタリ。こちらも体力が必要な仕事であることに間違いありません。

体力が不可欠の飲食業界で働き続けるためのコツ

ホール担当であれキッチン担当であれ、体力が不可欠な仕事であることは確か。この状況を避けることができない以上、飲食店のスタッフは次のような姿勢で仕事に臨むべきでしょうか。

休憩や休日をしっかりと取る

飲食業が体力を消耗する仕事である以上、いかに体力を使わずに働くかという発想ではなく、いかに効率的に体力を回復させるかという発想を持つべきです。具体的には、休憩や休日をきちんと取ることで体力の回復を図ります。

ただし飲食業界は、慢性的な人手不足。十分な休憩や休日を取れないお店も少なくないことでしょう。

厚生労働省の調査によると、きちんと週休2日を確保している飲食店は、業界全体の約34%。体力を回復させるための十分な時間を取れないのが、多くの飲食店スタッフの現状のようです。

体力以前に気力を維持する

つらい仕事でも頑張って続けていける理由は、体力以前に、仕事に向けた気力があるからです。気力が抜けてしまうと体が重たくなり、働く気持ちが湧いてきません

精神論に聞こえるかも知れませんが、働くうえで気力は不可欠な要素です。

休日を取れる飲食店に転職す

業界全体の34%と少数派ではありますが、確実に週休2日を実施している飲食店があることも確かです。現在お勤めの飲食店で十分な休日を確保できないようであれば、休日をしっかりと取れる会社へ転職することも検討すべきではないでしょうか。

【まとめ】40代、50代になっても今の職場で働き続けられるか?

以上、飲食業界と体力との関係について詳しく考察してみました。

気力も体力も十分にある若い新人のうちであれば、きっと、頑張ってこれらの問題を乗り越えていけるでしょう。しかしながら、同じ働き方を何年も続けられるかどうかは人それぞれ。長く飲食業界で働いていきたいと考えている方は、ご自身が40代、50代になっても体力勝負の仕事を続けられるかどうか、よく自問してみたほうが良いかも知れません。

今一度、ご自身がお勤めのお店の現状を振り返ってみてください。長く務めることが難しい飲食店と思うようであれば、なるべく早い段階で、きちんと休みを取れる優良な飲食店への転職を真剣に考えてみるべきでしょう。

会社やお店の存続に貢献したいという気持ちを持つことは、自分のモチベーションを保つためにも重要なことです。しかし、自分の健康や家族の生活のことを考え、安心して働き続けられる環境を選ぶことも忘れないようにしてください。

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