職務経歴書のポイント
飲食業へ転職する際の職務経歴書の書き方を解説しています。具体的な書き方の例、アピールポイント、転職時に有利になるためのポイントなども、お伝えしていきます。
職務経歴書を書く際に抑えておきたいポイント
職務経歴書は、面接官への大きな自己PRの一つになります。転職の際は、前職の仕事内容や培ったスキルなどをアピールすること、職務経歴がない場合は、飲食店やサービス業でのアルバイト経験を書いておきましょう。
職務経歴書を書くときは、以下のポイントに着目してみてください。
重宝されるのは、接客能力やホスピタリティに加え、+αの能力
飲食業でとくに重要とされるのが、お客様に対する接客スキルや対人スキル、ホスピタリティの精神です。お客様が満足するためにきめ細やかな心配りができたり、チームで仕事をスムーズに進められることなども、大きなアピールポイントになります。
転職の場合は、これらに加えて、企業が欲しがる+αの能力があれば、入社直後からの年収アップも夢ではありません。料理に関する知識や資格、メニューをレイアウトするためのPCスキル、前職での売上実績等、自分自身をしっかりと売り込んでいきましょう。
能力やスキルは具体的に記入する
過去の職場でどのような職務にあたっていたか、培った能力やスキルはできる限り具体的に伝えることが大切です。例えば、飲食業での経験がない場合でも、コミュニケーション能力の高さやホスピタリティの精神を持っていることがわかるようなエピソードがあれば、充分に好印象を与えられます。飲食業での経験がある場合は、どのような成果を上げてきたか、具体的に記入しましょう。
店長職を希望する人で、過去にマネジメント経験がある場合は「スタッフ管理&育成」「売上・原価管理」などの経験を具体的に書くとより効果的です。
転職時に有利に働く!職務経歴書の書き方
具体的に、職務経歴書はどのように書けば良いのでしょう?転職時に有利になるポイントと共に書き方の一例をご紹介します。
職務経歴書の書き方例
職歴の冒頭には、どんな会社で働いていたのかがひと目で分かるようにしましょう。
- 勤務先会社名:株式会社〇〇
- 勤務期間:時期を記入
- 勤務先業種:飲食サービス業
- 資本金:1,000万円以上 勤務先従業員数:200名(パート・アルバイト含む)
- 経験職種:ホール、フロアスタッフ、時間帯責任者、マネジメント
- 雇用形態:正社員
- 年収実績:270万円~300万円
【職務内容】
どれくらいの規模の店舗で、どういった仕事を担当してきたのかを詳しく書きましょう。
- 業態:居酒屋(アルコール類の提供)
- 店舗数:15店舗(東京8店舗、神奈川3店舗、埼玉4店舗)
- 所属:新宿店(勤務期間を記入)、大宮店(勤務期間を記入)
- 店舗売上:月商800万円~850万円、平均客単価3,500円
担当業務:接客、店舗運営、マネジメント
- 接客(席へのご案内、注文、配膳、レジ、片付け)
- 店舗運営(在庫管理、集客導線の企画立案&実施、運営に関わる一連の業務)
- マネジメント(時間帯責任者、新人教育、売上管理、客単価アップ等)
【実績】
どんな実績をあげてきたか(売上、件数、社内表彰)を書きましょう。
- 20xx年度 所属店舗の売上げ実績 年間○位を獲得(前年同店舗売り上げ比145%)
- 20xx年度 社内接客コンテスト ○位を獲得
【職務経験上の強み】
前職で培ったスキルや経験など、自己PRを文章で記入
【工夫や改善したこと】
自主的に取り組んだこと(メニュー企画、改善策等)を文章で記入
【転職理由】
前職を辞めた理由と志望動機を文章で記入
転職時に有利になるポイント
- 職務内容、会社の規模、売り上げ実績等は具体的な数値で表記する
- 工夫や改善したことは、それによって得られた成果まで書く
- 転職理由は前職のマイナスな点は書かない。(あくまでも前向きな理由で)

人事部 部長補佐
松本 崇
職務経歴書はこれまでの経験や実績を、可能な限り細かく書くようにしましょう。前職が飲食業であれば、どのくらいの規模のお店で売上を何%達成した、などの具体的な数字があるとこれまでの経験がより伝わりやすいでしょう。
ExcelやWordなどのPCスキルは必須条件ではありませんが、店長や管理職になるとパソコンを使用する事はあります。