実はホワイト!?飲食店でホワイトな職場の特徴
飲食店で働いてみたいなと思った人が、真っ先に考えてしまうのが「飲食店って忙しいくせに給料が安くて割に合わない。」といった働きにくそうなイメージでしょう。いわゆるブラックな職場ですね。
しかしそんなイメージはひと昔前の話で、実際には働きやすい環境のあるホワイトな職場も多数存在します。
このページではそんな「良いお店」の特徴と見分け方について調べました。
良いお店の特徴とは?
どんな条件が整っていると「良いお店」と言えるのか。ここでは目安となるポイントを紹介します。
勤怠管理がしっかりされている
今では当たり前のように導入されている勤怠管理システム。求人票で勤怠管理の方法を知ることはできないでしょうが、面接時にタイムカード打刻機の有無を確認しましょう。個人経営のお店などでは用意されていないところもありますので、どのように管理しているのかを聞いてみるのがおすすめです。
給料は勤務時間で左右されます。その根拠となる数字の管理があいまいなのはアウトです。もし雇用問題に発展したとき、このデータはとても重要なものになります。
また給与額はもちろん、きちんと休憩や休日を取ることができるか、雇用契約書の記載内容を確認しましょう。
福利厚生がしっかりしている
お店の規模によっては、社会保険(※1)への加入が義務付けされていません。週20時間以上働いているからといって加入できないことも。求人票などでも確認できますが、自分の週の勤務希望時間数を伝え、加入の有無を確認しましょう。
家族の扶養に入っている人、または時間数が満たない人も、その分手取り額が増えるので、加入しないことはメリットだとも言えます。
入る・入らないは別として、会社・店舗として社会保険を完備しているのは優良企業の証拠とも言えます。
- ※1:2016年10月より、社会保険(厚生年金・健康保険)へのパートやアルバイトなどの非正規社員の加入要件が、週30時間以上から週20時間以上に引き下げられました。
働いているスタッフさんが楽しそう!
飲食業に限った話ではありませんが、離職する理由に多いのが「人間関係」。人間関係の良し悪しは働いているスタッフの様子を見ると一目瞭然です。
新採用スタッフに対してイライラした口調で指導したり、さらっと説明して終わりといった場面に遭遇したことがある人も多いでしょう。そんなお店だとどうしてもギスギスとした雰囲気が生まれ、お店全体にそれが伝わり、次第に客足が遠のくこともあります。
働いているスタッフが生き生きとしているお店は、清掃もきちんと行き届いて明るく感じられます。
求人情報だけではわからない、ホワイトな部分がここに隠されていますよ。
良いお店の見分け方とは?
お店の雰囲気も良くて働きやすそうと思えたら、次は面接試験ですね。その店がホワイトなのか、チェックする方法はいくつかあります。求人サイトや面接でしっかりチェックしましょう。
求人数は若干名
新規開店以外で大量募集をしているのは、離職率が高い可能性があります。「2~3人」「若干名」といった求人だと比較的妥当でしょう。
また、頻繁に募集をかけているお店の中には要注意なお店があります。求人サイトや求人誌も何度か継続して見ていると、同じ求人が繰り返し載っていることがわかります。ハローワークなら同じ求人が1カ月以内に掲載されると「再掲載」と表示されます。
しかし、何度も掲載されているからといってブラック企業確定ではありません。雇用条件の変更がある場合、再掲載はやむを得ないことです。申し込む際の参考にするといいでしょう。
お休みや残業について具体的な説明がある
求人の時点では文字数の都合で、「法令に基づく」などといった表記をするお店があります。週の休日数が確定している、割増賃金率など法令基準をしっかり把握しておき、面接時で確認することを忘れないようにしましょう。
逆に、こちらが聞かなくてもきちんと説明してくれるお店なら安心です。働く人の権利と利益を守ってくれている証になります。
雇用契約内容は書面で提示する
お仕事の内容や給与、勤務地、勤務日数などは文書で提示することが法令で義務付けられています。
飲食店なのでやることは限られている、と明文化しないで働き始める人もいるでしょうが、ホール担当で採用されたのに洗い物に回されたなど、約束以外のことをする可能性がないわけではありません。
あとで言った・言わなかったで揉めないために、雇用契約書の提示をしてくれるお店を選びましょう
法令を守る会社である
判断しやすい基準が社会保険です。
- 経営は法人企業である
- スタッフが明らかに5名以上いる
上記の条件が揃うと社会保険の矯正適用事業所になります。求人票や面接時点で提示がないのは、法令を無視している会社である可能性もあります。
お店の規模によっては社会保険を完備しなくてもいい場合があります。なので、社会保険がない=ブラックではありません。その点は理解した上で、働く場所を選ぶ基準のひとつにしましょう。