飲食店は拘束時間が長い?

飲食店の勤務時間について解説。一般的な勤務時間、拘束時間が長い店舗の特徴、残業が少ない会社を見つけるコツなどを、お伝えします。

飲食業は拘束時間が長い=ブラックなイメージを持たれることもありますが、実際に拘束時間が長かったのはひと昔前の話しです。当時は、例えば料理人の仕事というのは、下積み期間が長くとても厳しい世界でした。

寿司職人であれば、一人前として認められるまでに必要な下積み期間は10年ほど。それほどまでに学ぶべきことが多く、シビアな職人世界だったため、勤務後に残って修行を行うことも頻繁にあったようです。

今でも下積みが必要なお店はたくさんありますが、10年も人を育てる余裕のある企業はほとんどありません。働き手が豊富な時代だったからこそ、時間をたっぷり使うことができたのかもしれません。

現在の飲食業では、勤務時間や休日はどのようなスタイルが一般的なのでしょうか?

飲食店の一般的な勤務時間

飲食店では、基本的にお店を営業している時間帯=勤務時間となります。一般的な会社と違って、9時に出社して17時が定時といった形ではなく、お客様がお店に残っていたら営業時間を越えても営業するのが一般的です。とくに社員は、店長に就任すれば、閉店後に自分の仕事(売上管理など)を行うことも。

例えば、11~23時までやっているお店であれば、オープン前と閉店後の作業を合わせると実質の労働時間は10~24時まで。普段は、早番、遅番でシフトを組んでいたとしても、繁忙期や人がいないお店、アルバイトが急に休んでしまった際などには、社員が対応しなければなりません。

お店が落ち着いている時期なら調整はできるかもしれませんが、時期によっては、労働時間が8時間を越えることはあるでしょう。

飲食店の一般的な休日日数

現在、日本では、休日は週休2日が一般的。その中でも「週休2日制」と「完全週休2日制」を採用している会社に分かれます。

週休2日制:1ヶ月の中で、週2日休みを取れる週が1回以上ある

完全週休2日制:毎週、週2日の休みが取れる

厚生労働省の勤労条件調査によると、「週休2日制」を採用している企業は全体の88.6%ほど、「完全週休2日制」を採用している企業は全体の49%ほどになります。

業種別の調べでは「宿泊業・飲食サービス業」で「完全週休2日制」をとっている企業は34%ほど。昔と比べると、しっかり休める飲食店も増えていますが、そもそも飲食店自体が年中無休で営業する形態が多いため、まだまだ休日も取りづらいのが現状ではあるようです。

拘束時間が多い飲食店の特徴

会社によっても、飲食店の休日の日数や拘束時間はさまざまです。それでは、拘束時間が長い飲食店にはどんな特徴があるのでしょう?

  • お店の営業時間が長い
  • 定休日がなく、年中無休で営業している
  • 人手が足りていない
  • 休憩がない

拘束時間が長い一番の理由として、朝から晩まで営業していたり、店舗の営業時間が長かったりすることが挙げられます。大手のチェーン店などで人手が足りている場合なら、交代制のシフトも取れますが、例えば、個人店のようなところでは、基本的には、店長がいつもお店にいる状態になります。

また、人手が足りていない飲食店では、休憩が取れないようなところも…。休日、勤務時間については、入社前にしっかりと確認しておくことが大切です。

拘束時間が短い!ちゃんと休める!優良企業を見つけるコツ

飲食業は朝から晩までボロボロになるまで働いて…なんていうのは、ひと昔の話し。しっかり休みも取れて稼げる職場を見つけるためには、入社前に良い企業を見極めることが大切です。

なるべく大手の企業を選ぶ

拘束時間が長い理由のひとつに人手不足がありますが、大きな会社であれば、その分、人もたくさん雇うことができます。もちろん、必ずしも大手だから拘束時間が短いとは言えませんが、個人店と比べると、1店舗に数名の社員が在籍しているところも多く、交代制のシフトが組みやすくなります。チェーン店であれば、店舗の異動もあるので、万が一、最初に配属された店舗が忙しくても、より良い環境のお店に移るチャンスはいくらでもあります。

また、長い目で将来的なキャリアを考えた際も、大手企業はおすすめです。店舗の店長職の上にエリアマネージャー、エリア料理長といった役職があり、さらに本社には、人事、営業管理、商品開発といった、豊富な部署があります。飲食店勤務だけだと、どうしても体力勝負になりますが、部署が豊富な企業であれば、しっかりとキャリアを重ねて、歳を取ってからは本社で働くことも可能です。お給料もしっかり増えていくので、定職にするにも安心です。

深夜営業をしている居酒屋

さらに今回取材したオーイズミフーズのような大手企業の中でも、深夜営業をしている居酒屋などは、他の飲食店よりも拘束時間が短くなる可能性があります。というのも、基本的に深夜営業の居酒屋は、夕方に開店して閉店時間が2時頃と決まっています。店舗の営業時間が短いことが多いので、残業も少なくなります。

入社前には、固定残業代のチェックも忘れずに!

飲食店ではどうしても営業時間後の勤務も必要になるものですが、その際にしっかりとお金をもらえる企業を選ぶことも大切です。きちんとした会社では、毎月、固定残業代として5~8万円程度を給料とは別に支払っています。いざ入社してから泣き寝入り…なんてことにならないためにも、固定残業代を明記している企業を選びましょう。

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