飲食業界の慢性的な人手不足

この記事では、飲食店の人手不足について解説しています。なぜ飲食店は人手不足になりやすいのか、そして人手不足に対する対応などについてご紹介します。

正規社員でも人手不足が進む飲食業界

帝国データバンクが2018年に行った調査によると「正社員が不足している」と答えた企業は52.5%と過去最高。その中で飲食業を見てみると、正社員が不足していると回答した企業は53.1%となっており、2017年より9.2ポイント上昇しています。非正規社員だけではなく、正社員も足りない状況です。

飲食業界は新卒・中途採用の市場で不人気の傾向

飲食業界の人手不足が深刻な理由として、飲食業界は新卒・中途ともに人気が低い傾向があり、応募数が少ないことが挙げられます。「就職人気企業ランキング」を見ると、飲食業界に属する企業は30年間上位にランクインしていないことから、人気がない業界というイメージを持つ人が多いと言えるでしょう。

なぜ、飲食業界は人手不足に陥りやすいのか?

飲食業界が人手不足に陥る原因として、考えられるものをご紹介します。

各業界で労働力の奪い合いが発生している

正社員が足りないのは飲食業界だけではなく、ほかの業界でも同様の状況が起きています。人手不足の場合、企業は採用活動を行い、労働力を確保しようとしますよね。しかし、数が限られている労働力を奪い合っているのが現在の状況であるため、人手不足が起こりやすいのです。

「3K」のイメージが根強い

かつて、飲食業界は「3K(きつい、汚い、危険)」と言われて敬遠されてきました。特に「きつい」ことを理由に退職してしまう人は今でも大勢いるようです。人手不足になると、従業員1人あたりの負担が大きくなるために仕事がきつくなり、さらに退職者が増えてしまうという悪循環が起こってしまいます。

アルバイトやパートが多い

飲食業界の特徴として、正社員に対してアルバイトやパートが多いことも挙げられます。アルバイトやパートは主婦や学生が多く、勤務時間が限られるために、時間帯によって人手不足が起こりやすくなることがあります。

さらに、アルバイトやパートの場合、ずっと働き続ける保証はありません。最悪の場合、何人かが一気に辞めてしまう可能性もゼロとは言えませんよね。誰かが辞めた場合、新しい人が決まるまでは、どうしても人手不足になってしまいます

国が取り組む、飲食業界の人手不足対策とは?

飲食業界の人手不足は非常に大きな問題。この問題に対し、国ではどのような対策に取り組んでいるのでしょうか。

働き方改革

「働き方改革」が叫ばれる昨今、人手不足で悩む飲食業界でも働き方を考え、従業員の負担を軽減しようという動きが見られます。たとえば、営業時間を短縮するなどして従業員の負担を減らす努力をしている企業もあります。

外国人をスタッフとして採用する

2019年4月から、「改正出入国管理法」が開始したというニュースを目にした人も多いでしょう。

改正出入国管理法のスタートにともなって、「特定技能」と呼ばれる在留資格が創設されました。飲食店を含む14業種に適用され、特定技能資格を取得した外国人の就労を認めるものです。

このように、法改正によって外国人の採用が進むことで人材獲得が今よりもスムーズに行えるようになり、人手不足も解消されていくと予想されます。

IT機器導入への補助金

人手不足対策として、IT機器の導入している飲食店も増えてきました。たとえば、タブレット端末などを利用して、顧客自身が料理をオーダーするシステムなど。回転寿司や居酒屋などでよく目にしますよね。このように、IT機器を使用することで、格段に従業員の負担を減らすことが可能となります。一部のIT機器については、国が「IT導入補助金」を用意しています。

人手不足に悩まない!優良企業を見つけるコツ

飲食業界でも、人手不足に対してさまざまな対策を取っています。就職したら人手不足で後悔、なんてことにならないために、きっちりと対策が取られている企業かどうかの見極めが大切です。

社員全体で協力体制を敷いている企業

大手の企業であれば、個人経営の飲食店と比較して従業員の数が多い傾向があります。

従業員が多ければ交代制のシフトを組めますよね。たとえば、大手飲食企業「オーイズミフーズ」では、社員全体で協力体制をとることにより「月8回、すなわち週2日必ず休む」と決めており、人手不足で休みが取れないといった状況を無くしています。

このように、人手が足りなくなる場合の対策をきちんと立てている企業であれば、安心して働けますね。

IT機器を導入している飲食店を選ぶ

従業員が少なくても、IT機器をうまく使っている飲食店であれば、従業員にかかる負担は軽減されていると判断できますよね。例えばオーダーシステムを機械化して、人の手をかけるのは最低限にしているなど、会社の内部まで見ることは難しくても、客として足を運ぶことで見えてくる部分もあります

社員が働きやすい環境を整えている会社を選ぼう

多くの飲食店は人手不足に悩んでいる現状があるものの、中には募集をかけるとすぐに応募があり、新しい人材を確保できるところもあります。しかし、大切なのは人手不足による従業員の流出がおこらない企業であること。まずは自分が「長く働きたい」と思える環境が揃っていることが大切です。

人手不足による仕事のきつさが心配な場合は、このように社員が働きやすい工夫を行っている会社を選ぶことがおすすめです。

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