飲食業の離職率は高い?

飲食業で働く人は本当に離職するケースが多いのでしょうか。業種別の離職率、退職の主な理由や長く働ける飲食業(環境)の特徴をまとめました。

飲食業の平均的な離職率

世の中には、さまざまな理由で転職する方がいますが、「仕事が忙しくて家に帰れない」「給料が上がらない」など労働環境が原因であることが少なくありません。いわゆるブラック企業と呼ばれる会社は、離職率が高いのです。

離職率とは一般的に、新卒者や中途採用者が1~3年ほど働く中で、退社する人数の割合のことをいいます。厚生労働省で毎年行われる「雇用動向調査」では、2016年度の全体的な離職率は15%ほど。過去10年の結果を見ると14~17%台を推移しているため、新卒や中途で入社した人のうち、100人中15人ほどが、早期で退職していることになります。

さらに業種別に離職率を見てみましょう。

離職率が高い業種TOP3(2016年度 厚生労働省の産業別入職率・離職率調べより)

     
  • 1位:宿泊業&飲食業 30%
  •  
  • 2位:娯楽業&生活関連サービス 20.3%
  •  
  • 3位:その他 サービス業 19.1%

一般企業の平均的な離職率15%に比べると、飲食業の離職率は約2倍ほど!飲食はブラック企業と言われてしまうこともありますが、これほどまでに離職率が高い理由とは、何なのでしょうか?

飲食業の離職率が高くなってしまう原因

日本最大級の求人情報社「エンジャパン」のアンケート調査によると飲食店に限らず一般的な退職理由として、以下の3つが多く上がるようです。

主な退職理由 BEST3(エンジャパンの「退職理由のホンネとタテマエ」アンケート結果より)

     
  • 1位:人間関係が上手くいかなかった 25%
  •  
  • 2位:人事制度や評価が気に入らない 12%
  •  
  • 3位:給与 or 拘束時間(残業等)or 社風に不満がある 11%

表向きには「家庭の事情」などを理由に辞める人たちも、実際には、人間関係や、昇級、給料、残業の多さなどに不満を持っている方が多いようですね。飲食業では、とくに土日が忙しく、拘束時間が長くなることも。お店によっては深夜勤務や、土日や繁忙期に休めないことによる家族とのすれ違いなどが、離職の原因として考えられます。また、大手企業と比較すると、給料が安く、キャリアアップに限りがあることも、転職の理由かもしれません。

理想と現実のギャップが離職率アップに…

先ほど挙げた厚生労働省の「雇用動向調査」によると、飲食業の入職率は32%。他の業種より断トツで高くなっています。「居酒屋のアルバイトが楽しかったから」などの軽い気持ちだけで入社すると、実際の環境とのギャップにとまどってしまうでしょう。

飲食業で正社員になるということは、ゆくゆく店長の業務を任されるということ。好きな時間に楽しく働けたアルバイト時代とは違い、店長になれば、お店の営業に加えて、経営管理、クレーム対応、販促、メニュー開発、従業員の教育‥と、責任のある仕事を任されます。

最初に企業を選ぶ際に仕事内容をあらかじめ把握しておくことも、長く働ける職場探しに大切な要素です。

飲食業でも離職率が低い会社はもちろんある

飲食業といっても世の中には数えきれないほどの企業があり、中には「離職率の低い飲食業」も存在します。そういった会社は、飲食業ならではの働きにくさをカバーする対策を行い、社員が気持ち良く働くための社内制度が充実しています。

企業側も、離職者が多くなると、人材育成にかけた労力が水の泡に…。とくに転職が一般的になってきた近年、多くの企業が離職率を下げるための努力をしています。

社員から愛される飲食店では、実際に次のような工夫が行われています。

自社で活躍しそうな人だけを採用する

一般企業と比べて、学歴を求められることが少ない飲食業は、採用されやすいイメージがあります。しかし当然一部の企業では、人材を厳選して採用する企業も。企業理念とその人の価値観が合っているか、深夜業務に対応できるか、といったことを人材採用のチームで議論して、採用の可否を決定します。それが離職率の低下につながります。

深夜営業でも拘束時間が短くなる工夫

とくにお酒を扱う飲食店では、深夜営業があり、拘束時間が長いイメージがあります。しかし閉店時間をAM2時に定めている飲食店であれば、実は一般的な会社より、勤務時間が短くなることもあるのです。また、早番や遅番でシフトを組んでいる居酒屋は一人辺りの勤務時間が決められているため、残業が増えないように工夫をしています。

社内のコミュニケーションを活性化

離職者の多くは1年以内に退職しています。就職して最初の頃は、社内に相談できる仲間が少ないが要因の一つです。この早期離職を防ぐために、店舗配属後も頻繁に社員研修を行い、専門の社員相談室を設置する企業なども。採用時の面接官が、直接店舗に訪問し、「不便なことはないか」を定期的に相談に乗ってくれる丁寧な企業もあります。

将来の可能性が広がる!様々なキャリアアップ

退職する前向きな理由としては、独立開業がありますね。将来的に自分のお店を持ちたいと考えている人のために、店長業務に留まらず、複数の店舗を統括するエリアマネージャー、エリアごとのキッチンを統括する総料理長、営業、商品開発等といった、さまざまなキャリアアップを用意する企業もあります。

出典元:厚生労働省「平成28年雇用動向調査結果の概況」(PDF)

監修者
監修者:
人事部 部長補佐
松本 崇

入社直後は、所属先での人間関係に慣れるまで少し時間がかかりますので、採用から新入社員研修まで担当した人事部スタッフが、一人一人に対してこまめに状況確認を行います。モチベーションが低下した際は、面談でのアドバイスや所属先上司との相談を通して、環境改善を行います。また、研修店舗で勤務するため、負担が少ない環境で基本的な業務を習得していただけます。家庭環境や職場内の人間関係が原因の異動相談も随時受け付けており、可能な限り社員が納得できる環境で勤務できるように努めています。

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