飲食店を開業するまでの流れとポイント
飲食店の開業を考えている方へ、飲食店を経営するメリットや、開業までの流れ、ポイントをお伝えしています。
飲食店経営の魅力とメリット
飲食業で働いている人の中には、将来的にお店を持ちたいと考える方も多いかと思います。飲食店を経営するメリットとは、何といっても、自由に理想のお店を作れること。営業時間や休日も自分で決めることができ、お店に置くメニュー、内装、運営にいたっても、全てが自分の好きなようにできます。雇われ店長とは違って、本社に言われた通りにしなきゃいけないというストレスもなし。売り上げも、頑張った分だけそのまま手元に入ってくるのは大きな魅力です。
実際に個人でオーナーをされている方の中には、会社から解放されたという精神面でのメリットが大きく、中には会社で働いていた当時より、健康になったという方などもいます。
この他にも、飲食店の経営には、こんなメリットがあります。
「やりたい」を全て形に!自己表現ができる
飲食店は、何も料理やお酒が全てではありません。例えば、店内に趣味の絵画のギャラリーを作ったり、本好きなら読書カフェを、旅好きならそれに関したイベントを催すなど、やりたいことを全て形にすることができます。まさに自己表現であり、自己実現も叶えてくれます。とくに個人の飲食店では、個性が勝負になってくるので、アナタならではのオンリーワンのお店を作りましょう。
オリジナルメニューが開発できる
とくに大きな飲食店では、メニュー開発は本社の部署が行うことが多く、店長ではできなかったり、アイディアを出したとしても、完成までに時間がかかります。しかしながら、自分のお店であれば、メニューの開発も自由自在。旬の流行りものなども、思いついた時にすぐに始められます。さらにこれらの新メニューの評価は、現場で直接レスポンスを受けられるため、販売を続けるか、新たなメニューに変えるかの判断も、即座に行うことができます。
特殊な資格などがなく、誰でも始めやすい
飲食店は、常に需要があり、売上は現金回収できること、資金繰りがしやすい点でも、比較的、始めやすい仕事ともいえます。必要なものとしては、開業資金、開業場所、食品衛生責任者の資格(講義に出席するだけで取得が可能)、保健所の許可があれば、誰でも開業できます。
飲食店を開業するまでの流れとポイント
飲食店を開業するまでは、主に次のような流れになります。
- 開業資金の調達
- 繁盛店や競合店の調査
- お店のコンセプトの決定
- 店舗の物件探し
- 料理メニューの開発、内装の決定
- 事業計画書の作成
- 物件契約
- 内装&外装の施工
- 人材採用(料理人、ホールアルバイト)
- 仕入先の選定、食材の確保
- 各種届出
- 販促ツール、看板、広告等の作成
- スタッフ研修、デモンストレーション
- 開店!
ざっと箇条書きにしただけでも、これだけの工程が必要なので、開業までは最低でも1年は見ておきたいところです。開業資金は、見込み年商の50%程度が一般的。年商2,000万円の見込みなら1,000万円の資金は必要です。これらの資金をどうやって調達するか、競合店の調査なども、思いついた時になるべく早いうちから始めましょう。これだけ時間をかけて開業したお店なら、開店当日の喜びはひとしおでしょう。

